2012年12月11日火曜日

地元中学生とCМ作り


西郷中学校の3年生の生徒さん9名がものづくり学校に来校し、一緒に体験したCМ作り。



「隠岐の大好きなところ」「将来の夢」をテーマに二つの班に分かれた。テーマに沿ったコメントをスケッチブックに書き、元気な中学生たちは、すぐ外に飛び出した。



隠岐の島ものづくり学校内外で、自分たちの気に入った風景を探し、自分たちで写真を撮る。30枚ほど撮り終えたら、学校に戻り、パソコンに向かって編集作業。
ムービーメーカーを使い、それぞれのチームのCМを完成させ、上映会。自分たちで「つくる」ことを、存分に楽しんでいた様子。


 
授業が終わって子供たちから質問されました。「この仕事を通して、夢はなんですか」
私の回答は、「隠岐に誘致した映画が日本アカデミー賞を取ること」

9人中隠岐に帰って仕事がしたいと答えた子供たちは4名。その理由のほとんどが、島での就職先がないから・・・。
何かを成し遂げよう!成功したい!というのに、場所は関係ないというのが、モットー。島外に出て、広く世間を見て、故郷を客観視したときに、自分の活躍する場が「隠岐の島」であるのか、もっと別の新天地なのかは、人それぞれ。



 広い視野で、自分たちの未来を切り開いてもらいたいと、切に願う。

2012年12月4日火曜日

隠岐の四季~秋~


隠岐のロケーションは、季節によっても、時間帯、天候によってもさまざまな表情をみせてくれる。
最たるものは、「光」
毎日通勤している道でも朝日が射すときと、雲に覆われているときでは印象が全く異なる。
ロケーション写真を記録に残すとき、「光」の加減には心を砕く。隠岐を「魅せる」ために、「光」を意識して撮影に臨む。



それに加えて、「四季」の変化は見逃せない。
慌ただしく過ごす私たちのすぐそばで、季節の変化は静かに、そして確実にその歩みを進めている。
この頃、島のロケーションを散策していて目につくのは、やはり紅葉。
気温差が大きいと綺麗に色づく。気温差が小さい年は、綺麗な紅色には染まらず、くすんだ赤茶色のまま、散ってしまう。



今年はもみじが鮮やかな赤色に染まった。命の火を懸命に燃やして散る前の一瞬の輝き。その美しさは筆舌に尽くしがたい。



「島」の楽しみは、季節それぞれの自然の変化に耳を傾け、その足音をしっかりとらえること。フィルムコミッションが始まって3つ目の季節が終わろうとしている。
それぞれの季節、自然の声を逃すまい。